〜オメガさんは双子だった?! の巻〜

 こんにちは、オイルソムリエのオイリ子です。今回は、オメガ-6系「リノール酸」のお話しです。

オメガさんこと「α-リノレンさん」には、似たような骨格を持ちながら、正反対の性格の持ち主のお姉さんがいます。その名も「リノールさん」。リノールさんは、OMG28チーム6所属。センターをつとめるほどの人気者です。

「リノレンさん」が控えめな性格なのに対して、「リノールさん」はとっても積極的。親しみやすい性格で、いろんなところにヒッパリダコです。そんな凸凹コンビですが、この姉妹は切っても切れない、深い絆で結ばれているのです。

 

国民的アイドル、リノール酸の正体とは?

お店のオイルコーナーでも、大きなペットボトルに入って、ひときわ目立つ場所に陳列されている「コーン油」や「大豆油」。これらの主成分はリノール酸です。原料がわかりづらいサラダオイルもリノール酸を多く含むものが一般的です。

中華に欠かせない胡麻油も、くるみピーナッツなどから摂れるオイルもリノール酸。グレープシードオイルに至っては、その含有量は60%以上。日本で今、一番消費されている脂肪酸といって良いでしょう。

その一方で、数年前まではそれほど馴染みのなかった様々なオイルが、コンビニの棚に並ぶようになってきました。今注目のオメガ-3系やオメガ-9系のオイルも、メーカーや産地のバリエーションが豊富になってきたのはうれしいかぎりです。オイル後進国(???)の日本も、変わりつつあります。しかしながら、それぞれのオイルの成分や正しい使い分けは、以外と知られていません。

サラダオイルに代表される、身近なオイルに豊富に含まれるリノール酸。毎日利用するオイルだからこそ、なんとなく・・・で選ばないためにも今、その特徴を知っておく必要がありますね。

 

リノール酸の良いところ

リノール酸はα-リノレン酸同様、多価不飽和脂肪酸二重結合が複数箇所ある)の必須脂肪酸です。必須脂肪酸は、私たちがカラダの中で作り出せないため、必ず食事などから体内に取り込まなければならない栄養素です。最初の二重結合がオメガエンドから数えて6コ目のところにあるので、オメガ6系ということになります。

リノール酸は、細胞膜の材料になったり、免疫機能を調節する働きなどを担っています。我々がカラダを維持するためになくてはならない栄養素で、特に子供の発育にとって欠かせない油といえます。大人にとっても大切で、お肌に潤いを与えてくれる、血中コレステロール値中性脂肪を一時的に下げるなどの作用がある他、体内で不足すると、肝臓や腎臓におけるトラブルや感染症を起ここしやすくなることなどがわかっています。

 

リノール酸との過剰なお付き合いはNG

ところが困ったことに、過剰摂取により血中の善玉コレステロールまで減らしてしまったり、免疫力を抑制し、病気に対する抵抗力を弱めてしまうなどの弊害もあります。

代謝の過程で、炎症を促進させる物質が作られ、アレルギー症状を悪化させることもわかっています。

リノールさんは、かくれんぼがお上手

オメガ-6系の代表格である「リノール酸」は、ナッツ類やゴマなどの植物種子にたっぷりと含まれています。鶏肉や卵など動物性の食材自体にも含まれているので、特に意識せずとも、普段の食事から充分必要量を摂取できる栄養素です。菓子パンやコーヒーに入れるポーションタイプのミルク、スーパー・コンビニの弁当やお惣菜にもリノール酸は隠れています。サラダにかけるドレッシングマヨネーズに使われている油ももちろんコレ。

 

こんな風に、リノール酸は知らず知らずのうちに、カラダの中に取り込まれているのですねお子さんが食べているおやつやファストフードに、どのぐらいリノール酸が含まれているか???考えたことありますか?ちょっと、心配ですよね。

必須脂肪酸だからといって、くれぐれも、オメガ-6系はとりすぎないように。「摂らないように努める」というくらいで、丁度いい感じです。

 

リノール酸を、ヒートアップさせないで!

サラダオイルやコーン油を、天ぷらや炒め物用に使用している人も多いと思いますが、実はこのリノール酸、高温加熱によって変質(酸化)しやすい性質を持っています。

揚げものなどの調理に使用することで「ヒドロキシノネナール」という有害物質が発生することも分かっていますし・・・フライなどで衣に染み込んだ油の量は、たったのコロッケ1個で、一日のオメガ-6系脂肪酸の必要摂取量をかる〜くオーバーしてしまいます。

 

後ろ姿を良く見てね

油を買うとき、「コレステロール0」「一番搾り」など、ラベルに書いてあるキャッチコピーに惹かれてついつい選びがちですが、言葉のイメージに頼らずに、購入の際はウラの「原材料表示」「成分表示」「製法」などを良く見て賢く選んでください。

・原材料はなにか?

・国産原料か、輸入の遺伝子組み換えなのか?

・圧搾法は? 低温圧搾/圧搾/溶剤抽出・・・圧搾法にもいろいろあります。

『あれ?書いてないじゃん!』・・・という場合はご注意を。知られたくないないことは、表示義務がないかぎり書きませんから。調合油脂・植物油脂などの表示がある場合、原材料自体は特定できませんが、リノール酸が主成分だと思ってほぼ間違いありません。

リノール酸の大量摂取や、揚げ油の使い回しなどは避けましょう。

毎日のように続けていると、じわじわとカラダがさびついて・・・

キャ〜!!!ということになりかねない。

 

さあ、オイルのことを、もっともっと知って、今日からあなたもエガオイル!